ストーリー|相棒 season11|テレビ朝日
将棋の名人とコンピュータが戦う話。
ある程度の期待はしていたけど、思っていたより楽しめた。もちろんツッコミどころ満載なんだけど、一方で非常によく作り込んであるとも感じる。以前に相棒でやっていた将棋回からすると、素晴らしい改善だ。
以下、ツッコミどころ(悪い点とは限らない)
指すときの手つきが、けっこうマシになってるけど、まだハチワンのドラマには及ばない。
演出上仕方ないけど、竜馬(現実の竜王に相当か)が一手に使う時間がすごく短い。
1秒に80万手を読むということだが、これは今なら普通のノートPCでも出せる数字。
「プロ棋士に勝つソフトの開発者が、蛍光灯を換えるときにウッカリはしないだろう」という推測はかなり怪しいと思う。
将棋連盟の会長が、現会長にずいぶん似ているw ここは気合いを感じた。
「相手が強くなりすぎた」コンピュータはとっくにトッププロを超えていると言う人は一定数いる。まだ少ないけど。そういう現状だからこそ使えたセリフだと思う。
右京さんが「将棋を打っている」と言ったのは演出じゃなくてミスだろうなあ。
いきなり名人に嫌疑がかかるのが違和感。これは将棋界を知っているから感じただけで、普段の相棒と同じ自然な進行だったのだろう。
名人のキャラがアレ。現在こういう棋士はいないと思うけど、羽生とかがこのくらいの変態であるような気はする。
本物の将棋会館!
女性で奨励会三段になりながら、正体を隠して研究者になることは不可能だろw
子供に将棋を教えているシーン。「底歩」という言葉は、おそらく意図的に入れたのだろう。
コンピュータ側がわざと負ける。恐ろしい。来年の電王戦で万一そんなことになったらと考えると、凄まじい恐怖を感じた。自分の楽しみを削がれるという意味で。
時田名人は先手中飛車か〜。これはなかなか面白い人だ。
名人とコンピュータの対局なのに、えらく安そうな駒を使っている。
コンピュータ側の人間のセリフがいちいちあり得ない感じだが、殺された教授は人工知能全般を研究しているので、その意味では自然だと思った。自分が人工知能全般について全然知らないので。
「△78銀成」を「ななはちぎんなり」と言っていたのが、かなり耳についた。正しくは「ななはちぎんなる」。
盤面を記憶するのは、プロ棋士に準じる人でなくても、できる。俺でも、いやそれは言いすぎか、俺より強い人ならできるだろう。
これを言うとヤボだが、コンピュータ側がわざと負ける手を選ぶと、将棋板のソフト班や将棋クラスタや他の開発者たちから総ツッコミだと思う(すごいことになりそうだ)。
三段リーグで対局が「翌日に持ち越された」って本当に大事件じゃん。
今回は「棋風」というタイトルだったが、棋風の話が出てきたところは、将棋の話として、実にいい話だと思った。アニメでも、サブタイが効く名場面は大好き。
しかし、コンピュータにも棋風は思いっきりある。
監修の金井五段が、出ていたらしい。
冒頭の人間が負けた対局、Bonanzaにかけてみたら、ほとんどの手が一致した。評価値は、互角からだんだん後手(コンピュータ)有利になっていくところ。