将棋電王戦に関する記者発表会2014

将棋電王戦に関する記者発表会2014 - 2014/08/29 14:00開始 - ニコニコ生放送
5対5の形式は次で最後と聞いて、死のうと思った。が、しばらく様子を見る必要がありそうだ。
恐れたのは、タイトルホルダーが出てきて対局数が減ること。もちろんタイトルホルダーの将棋は見たいが、現状ではプロ対コンピュータの棋譜が少なすぎるという問題のほうが大きい。この点については、ニコ生を見て番勝負にしてくれる可能性も十分にあると感じ、今はそれほど気にしていない。
タイトルホルダーが出ることについて、谷川会長の様子を見ると、なんかよくわからないくらい嫌がっている。新聞社への義理、収入が減る心配、プロのプライド、それくらいしか思いつかないが、まあコンピュータが普及していない時代に名人を獲った棋士には、自分には想像もつかないような感情があるのだろう。
次回は「第4回」ではなく「FINAL」。この形式の電王戦がこれで終わりというだけであり、再来年にタイトルホルダー等の対局が行われる可能性は残っている。ただし、「プロが負けるのを見たくない」というファンの声を言い訳にして、これを避け続けるような印象は持った。ここは、期待せずに待つ。
前回までは若手からベテランまでバラエティに富んだ人選だったが、今回は30代前半までの若手で勝率が高い棋士だけを選んだという。本気で勝率を上げに来ている。あまりいい傾向とは思わないが、しかし1回だけならこういうのも面白いだろう。
持ち時間はチェスクロック5時間で、前回と同じ。個人的にはストップウォッチ4時間のほうがよかった。プロ棋士はストップウォッチ式に慣れているし、持ち時間が増えることでコンピュータが(みんなが思うより)強くなるのではないかと。ていうか、NHK杯の持ち時間の電王戦、見たいなあ。これはもう一生実現しないのかなあ。
さて、「共存」とはタッグマッチのことだった。ここでも、共存共栄をタッグマッチに矮小化されることを恐れたが、ドワンゴとしては色々考えているようなのでここも様子見。
そのタッグマッチ、具体的にはドワンゴがでかい賞金を用意して(公式戦ではないものの)棋戦を立ち上げるという(再来年)。この発表のとき、谷川会長や片上理事の反応がやたらよかったのが、不可解であった。棋戦を主催してくれるから、嬉しいし、もし不満があっても顔には出さない、ということだろうか。単発イベントならともかく、(コンピュータと戦うのではなく)コンピュータを使う棋戦には抵抗があると思ったのだが。まあ、佐藤康光なんかは普通に自分だけで指すだろうから問題ないか。
出場者 | 電王戦 タッグマッチ 電王戦タッグマッチ2014 | ニコニコ動画
タッグマッチは電王戦3.2として今年もやる。電王トーナメントまでのつなぎをきっちり入れてくる。このぶんだと年末も期待できそうだ。久保・加藤・西尾といった棋士の登場はファンに嬉しい。前回のタッグマッチで優勝した佐藤四段が当時のponanzaを使うというのは、けっこうきつい条件に見えるがどうなるだろうか。発表された解説陣がめちゃくちゃ豪華だが、解説にこれだけの棋力が要るという側面もあると思った。
最後に。PVとかでよく「決着」という言葉が出てくる。これは単に煽りで使っているのだろうけど、それにしても嫌な言葉だ。名人がコンピュータに3連敗したらそれで決着とか言われそうなのが怖い。強い側が3連敗することが普通にあるのが将棋だ。未来に渡ってコンピュータとプロ棋士の対局が行われることを強く望む。