科学が好きな人と嫌いな人

ホメオパシーが話題になってるけど、
こういう話を耳にしたときに、肯定派につくか否定派につくかというのは、
科学っぽいものが好きかどうかで決まってしまうように思う。
好きなものは好き。
自分は科学が好きだから、例えば「水からの伝言」みたいな話を聞くとウンザリする。
科学が、そんな話とは比較にならない、ワクワクする世界を見せてくれるのを知っているから。
一方で、科学にいいイメージを持たない人たちが存在することも理解できる。
気持ちはほとんど想像できないけど。
そういう人がホメオパシーを理解せずに騙されることはあるだろうし、
蚊帳の外にいたら何となくイメージで肯定派につくかもしれない。
イメージが大事。
イメージに左右されるのは、科学が好きな人も同じこと。
ニセ科学っぽいものを見ると、「うわキモい」「悪者はとりあえず叩いとけ」と思う。
もちろん、それをそのまま行動に表しては、科学以前に人としてまずい。
ただ、対立構造のほとんどが、そういう感情をベースとしているような気もする。
戦争は、どちらも自分の側が正しいと思ってやっている。
好きなものは好きなんだから、しょうがない。
そうして、(明示的、あるいは実質的)組織ができて、対立すると、もう崩せない。
一人の人間は、方法によっては、あっさりと気持ちを変えることがある。
その方法を見つける難しさは問題だが、とにかく簡単に変わりうる存在だ。
だが、人の集合は人ではない生き物で、容易に崩れない。
あれ、何か「ホメオパシー団体は簡単に崩れないから困るなあ」って話になってる。
知り合いの被害者もいない(知らない)し、「存在がキモい」それだけ。