魔法少女まどか☆マギカ(2/25)

恭介と仁美を陰からさやかが見てるカットが、あれほど効果的とは思わなかった。
さやかの心情が、えげつないくらいによく描写される。

今回は、たぶん作画がよかったんだと思う。
そのせいだか違うのかわからないけど、OP後の黒さやかの表情がいい!
直後に、まどかに対する態度を悔いているが、アニメとしての見せ場は
間違いなくその前の黒さやか。すごくきれいな顔をしている。

さやかを元に戻すことができるとキュゥべえが言ったのは意外だった。
こうなると、まどかに才能があるという意味も言葉通りには受け取れない。
キュゥべえについて、前回までは価値観の相違こそあれ、
キュゥべえ自身が悪いヤツであるような描写はなかったと思う。
それが、初めて「何か企んでる悪」というイメージを見せられた。

まどかの「何も殺さなくても」という反応は興味深い。
友達のさやかのために契約はするが、キュゥべえに対し悪い感情も持っているのだ。
ここは、ほむほむの、まどかに固執する描写が重ねられる。
そして、最後はまた さやか。キュゥべえ言うところの「魔法少女」として、
さやかはあまりにも急激に成長したように見える。

それにしても、まどかは純粋培養のまさに主人公というキャラだな。
普通の人間、幸せな家庭、魔法の才能。
OPの最初でまどかが泣いてるけど、今回初めて、意味のある涙かも、と思った。

今回は面白かった。ありそうな設定を組み合わせた全体が、
新しいものを見たときのビリビリした面白さを感じさせる。
キュゥべえがアップになったところは、ちょっと怖かった。
テレビがキュゥべえになったように見える。テレビの枠がキュゥべえの顔の輪郭。