忌まわしきUSIプロトコル

USIプロトコルを実装しようとすると、
「ほんとに思考エンジンを作る人の負担を減らす気があるのかよ」と思う。
面倒だし、納得できない仕様があるし、まあこれは後日書くことにする。
そんなUSIだが、対応ソフトは多く、事実上の標準の地位を得たと言える。
USI対応GUIの将棋所は高機能で、コンピュータ将棋選手権で使うこともできる。
共通のプロトコルというのはそれほど重要なのだ。
USIの功績はめちゃくちゃに大きい。
ところで、2005年に公開されたBonanzaGUIはどうだったかというと、
CSA Shogi for Windowsが使われていた。
これもUSIと同じように、GUIを作る負担をなくしてくれるが、普及率は高くない。
Windows限定という弱点もあるが、それ以上に時代の違いが大きい気がする。
USIが現れた頃には、Bonanzaによってコンピュータ将棋界が盛り上がっていた。
また、GUIの将棋所がきれいでユーザーフレンドリーであったことも大きい。
何にせよ、USIという信頼できるプロトコルが普及したことは素晴らしいことだ。
これは本当にそう思う。