将棋所でBonanzaと対局するまでの道のり

ある将棋ファンが、Bonanzaというソフトの存在を知ったとする。
「将棋所というGUIがいいよ」とも教えてもらい、
ちょうどCore i5搭載のノートPCも新調したところだ。

まず、"Bonanza"で検索して最初に出てくるページに行く。
http://www.geocities.jp/bonanza_shogi/
色々あるけど、最新のBonanza 6.0をダウンロード、解凍する。
このままでもCsa.exeで対局できるけど、もっと高機能なGUIが欲しい。

続いて"将棋所"で検索して最初に出てくるページに行く。
http://www.geocities.jp/shogidokoro/
色々あるけど、真ん中へんにある"ダウンロード"から将棋所2.4.0をダウンロード。
ヘルプが見当たらないので戸惑うが、"将棋所 使い方"で検索して、
http://www.geocities.jp/shogidokoro/usage.html
なんださっきのページに使い方あったんだと、頭をコツンする。
これに従ってエンジン登録しようとするが、Bonanzaは登録できない。

"将棋所 Bonanza"で検索すると、どうもu2b.exeというものが必要らしい。
http://www.geocities.jp/shogi_depot/
何かBonanzaは変換しないと使えないみたいだ。
言われた通りに、u2b.exeをbonanza.exeと同じフォルダに入れた。

いよいよ将棋所にu2b.exeを登録する。だが、何も起こらない。
5秒くらい経って"これはUSIエンジンではありません。"と表示された。
ん〜ッ。またダメなのか。何が悪いんだろう。もう一回やってみるか。
もう一回登録してみると、今度はちゃんと登録できた。
エンジンの名前としてBonanza 6.0と表示されている。

さっそく対局してみる。
おや、エンジン設定というボタンがあるぞ。クリックしてみよう。
うーんNodesとかDepthとかよくわからん。
ここはキャンセルして対局を始めよう。

はい、めでたく対局を始めることができました

しかしね、これ普通の人にできるかね?
PC慣れした人種ならともかく、普通はこれ、できないと思う。
普段ネット見たり年賀状印刷したりしている人でも、できないと思う。

あと、この人はエンジン設定で"Threads"を2にすると少し思考速度をアップできた。
ノート用のCore i5は2コア4スレッド。
Hyper-Threadingの効果が1.4倍くらいあれば、Threadsを4にしてもいい。
これも、ある程度CPUに興味があって知識もないとわからないことだ。

それほど難しいことでなくても、「興味がなくて知らない」という人はメチャ多い。
将棋所でBonanzaと対局できる人は、少数派なのだ。
そもそも、この人が将棋所のことを教えてもらわなかったとしたら、
将棋所と出会うためにどれだけネット上を調べ回る必要があったことか。

今の世界は、優れた思考エンジンやGUIが無料で公開されている世界である。
しかし、上で述べたように、それを誰でも使える世界にはなっていない。
なので、誰でも使える世界を目指そう…
いや別にそのための行動を起こすつもりはないんだけど、
そういう現状を認識しておきたいと思った。