第1期電王戦 第2局

やっぱり二日制は長いよね。放送全体に占める将棋の解説の割合が低くなってしまう。
将棋は、山崎叡王が事前に用意された作戦を使わず、変則相掛かりを目指す。その場で考えて結局矢倉にしてしまうのが実に山崎叡王らしくていい。無理にアンチコンピュータ戦略を使うわけでもなく、しかし普通の相掛かりで挑むと厳しいことは知っていてそれを避けている。電王戦として理想的な戦いだったと思う。
PONANZAのじっくりした将棋が見られたのもよかった。△63金が好手になるのは知らなかったし、終盤の距離感が独特でいい。
もう対等な条件で人間のトップとコンピュータが戦える時期は過ぎた。それでも、やるなら早いほうがいいわけだが、そんな時期に年2局だけ。トップというよりは、とにかく局数が見たいのだけど、もう半ば諦めてる。コンピュータ将棋開発とか囲碁とか、他にも面白いものはたくさんあるし。