電王トーナメントには申し込んだが、次の選手権は出場しないことも考えている。
前回の選手権もそうだったが、通常の自分の感覚なら参加を見送るくらいにやる気がなかった。でも参加した。参加してよかったと思った。
コンピュータ将棋の大会に参加することの価値は非常に高い。だから、参加するかどうかの判断を、かなり大胆に参加する側へ振っている。人生が残り少ないという感覚があり、既に、今までの自分の判断基準で物事を考えているときではない。大会に参加するためなら、他人に迷惑をかけてもいいと思っている。
しかし、電王トーナメントに申し込んだことのデメリットもある。将棋のGUIを作ったり、将棋と関係ないプログラミングをする時間が(心理的に)とれなくなった。また、申し込んだからといってコンピュータ将棋のやる気が湧いてくるわけではない。好きなプログラミングができないのはすごくもったいない。
バランスを考えると、ここらで1回休んでもいいような気がするのだ。
この判断は実に難しい。例えば10年後に自分が出場できているかと考えると、かなり怪しい。つまり、一生に何回もないような機会なのだ。大きな大会が年に2回あるというのも、前後100年を見渡せば相当に恵まれていると言えるだろう。これに出ないという決断はなかなかできない。ただ、総合的に考えて、だらだらと毎回出ていればいいというものでもない。
迷ってる。