プリキュアが売れる理由をHCプリキュアは保っているか

「どれみ」という大きな作品が終わり、しばらくして現れたのが「プリキュア」だ。
これが商業的にかなりの成功を収めた。
この2作品の違いは、対象が女の子に限定されているかどうかだと感じている。
「どれみ」シリーズは、性別を問わず、子供のファンを惹き付けたが、
プリキュア」のケバいデザインと女性視点の内容を、男の子は見ないだろう。
この違いは、大人の男性の女児向けアニメファンをも二分した。
自分は、「どれみ」は好きだが「プリキュア」は受け付けない、というタイプだ。
しかし、「プリキュア」が好きだという人たちも多く存在する。
さて、昨日始まったハートキャッチプリキュア!(以下、HCプリキュア)はどうだろう。
HCプリキュアに対して不安を感じる要素は、内容面で言えば、
内容を犠牲にしてでも女の子に玩具が売れることを求める圧力の存在だ。
スタッフが変わってもスポンサーが同じなら不安は残る。
逆に、商業的に失敗するのではないかという意味の不安もある。
内容的には信頼できるが、キャラデザは完全に「どれみ」へと戻っているのだ。
プリキュア」は、主人公の年齢が「どれみ」よりも高く設定してあることからわかるように、
視聴者の女の子が持つ、年上のお姉さんに対する憧れの心を狙い撃ちしている。
だから、あえて「どれみ」のかわいいデザインを避けていた。
それが今回、HCプリキュアでは、年齢こそ保っているが、肝心の見た目は「どれみ」だ。
これは誰でもひと目でわかる大きな違いで、重要なポイントになる。
これで女の子に玩具が売れるなら、何も問題はない。
あるいは、玩具を犠牲にしてでも、大人向けにDVDを売ろうという戦略とも考えられるが、
これは(大人の)固定ファンを失うリスクが大きすぎるので、違うだろう。
問題となるのは、玩具の売り上げが「どれみ」レベルまで落ちた場合だ。
仮にそういう事態になったとすれば、原因はほぼキャラデザしか考えられない。
今後注目されるのは、HCプリキュアという作品が、
プリキュア」という枠に押さえ込まれてしまうか、
はたまたフレームを破壊するような暴れ方をしてくれるか。
また、玩具が例年の「プリキュア」と同程度に売れるかどうか、というところだ。
#このエントリは、意識して主観だけで書いたものである