ポケモン(7/15)

シンジが、次の対戦相手であるジュンのデータを情報端末で調べている。
そこへ、ジュンとサトシたちが入ってきた。
ここで、まずシンジの視界に入ったのは(次に当たるジュンではなく)サトシ!
シンジにしてはずいぶん冷静さを欠いた行動だと思った。
やはりサトシに対して特別な思いが少しはあるのだろうか。
そして、シンジとジュンのバトル。
シンジは何度か、意表を突かれたというかそういう表情を見せていた。
おそらく、実際に戦ってみて初めてわかったジュンのバトルセンスがあったのだろう。
試合が終わったあとにジュンが話しかけたときも、いいバトルだったと言っていた。
終わってみればシンジの圧勝だった。
ジュンは色々に技をかけていくが、それが無理だったときのシンジの対応が冷静。
シンジはジュンの全てを知っていたわけではないものの、最善の準備をしてあり、
バトル中の油断もなかったと思われる。
ジュンのエアームドは、場に「まきびし」を出して相手に「かえんほうしゃ」を使わせた。
ジュンはこれをもってエアームドの役割としたが、シンジに通用する戦術ではない。
シンジは、「まきびし」にポケモン1体を犠牲にするだけの価値はないと判断して、
極めて冷静に自分が勝つ道を選んでいく。
ジュンは、サトシほどではないにしても、その辺り勢いに任せている、頼っている。
シンジのようなごまかしの効かない相手だと、その甘さは痛い。痛すぎた。
しかし、そうやって全てを受け止めてくれるシンジだからこそ、
直にバトルでぶつかったときに燃えさせてくれるのだろう。
バトルに大事なのはバトルの力だ。
その当たり前のことをバトルで語れるシンジは本当にすごいトレーナーだ。