NHK杯、伊藤(真)羽生戦

先手中飛車。どうやって打開するのかよくわからない形。
今回は後手の羽生が慎重だ。
だが、一見素直に言うことを聞いたような銀交換から角を据え、
8筋で入手した歩で銀冠の頭を攻める。
羽生といえども序盤から攻めつぶすことはできないし、ミスもする。
それでも、あまり間違わずに指していくだけ*1
優勢を築いて勝てるのだろうなあ。
印象に残ったのは△59と。飛車を取ったのだが、と金はそっぽだ。
相手玉と反対側にと金が移動するのは、羽生らしくないと思った。
これがたとえ得したと金であっても、何となく勝てないイメージがある手だ。
だが、これを△49とと一路寄せた手が景色を一変させた。
△58飛に▲38飛の受けができなくなり、最後は詰みにまで効いた。
△59とと移動したと金は、全然死んでなくて超生きてた。すごかった。

*1:「だけ」とか言っちゃいけないとこだけど