ミルキィホームズ#11(12/18)

すごすごと退学していくシャロに対して、かつてないほど不機嫌なアンリエット。
これまでも、アルセーヌはトイズの復活に手を尽くしてきたが、
それでもミルキィホームズのダメっぷりが上回っていた。
この4人は本当に未完成な子供で、潜在能力は高いが基本的にダメ人間だ。
今までは、貧乏な中、トイズ復活という目標を持って団結していたが、
環境が変わるとすぐこれだ。
第1話と第10話のダメさは似ている。キャラがよどんでいるから面白くない。
かつてのゲストキャラが力になってくれるのはいい展開。
ミルキィホームズも、見事な挑発でシャロをアンリエット救出に送り込む。
あのダメな流れから、かまぼこ合流をきっかけにする構成が上手い。
しかしまだトイズ復活とまでの未来は見えない。
ここからがアルセーヌの本気。
シャロのトイズが戻らなければ自分はただでは済まないという状況を作る!
そうまでしてシャーロックとの決着を望む、本物の怪盗が持つ狂気だ。
機は熟した。
まずソニアからもらったトイズが発動し、続いてシャロのトイズも。
それに呼応するかのように、ミルキィホームズの他の3人のトイズも戻った。
ここ2話ぶんくらいの鈍さを吹っ飛ばし、OP曲を流せるまでの勢いが来ている。
ここは鳥肌ものだった。寒いせいもあるが、このタイミングで本当に鳥肌が立つ。
Aパートを見ているときは、作画がそんなによくない感じだった。
しかし、決めるところはしっかり決めている。
作画リソースの配分技術が凄まじい。
動画がほとんどないEDも、今回の本編を受け止めるだけの力がある。
アイキャッチとEDの作画のよさは、この作品の中でも別格。ビリビリくる。
更に予告でも4人がばらばらにしゃべり、流れを切らない。
こういう予告を選択したのも、このしゃべりを実現できているのも、両方すごい。