魔法少女まどか☆マギカ#12(最終話)

たしかに、まどかの願いは叶って、すべての魔女を消し去れるようになった。
しかし、「すべての魔女を消し去るという願いを叶えることで生まれた魔女」までもが、
まどかの願った「すべての魔女」に含まれているとは、到底思えなかった。
が、この願いは通った。魔法少女の理不尽、奇跡というものだろう。
ほむらには、まどかのリボンと、まどかとの記憶が残った。
それはキュゥべえの言う通り、原理的に頭の中の夢物語と区別がつかないのだろう。
だが、それがまどかによってもたらされた記憶だということもまた事実である。
それをまどかは知っているし、視聴者も知っている。ほむらも信じているだろう。
まどかは遍在している。魔女になる直前の魔法少女の側に、常にある。
それが、魔法少女が魔女にならないような物理法則そのものと捉えられる。
時間を超越した存在だから、矢が魔法少女の元へ飛んでいく描写は具体的すぎた気もする。