朝日杯将棋オープン戦

一次予選。今日は女流棋士の対局が2つ中継された。
2012年7月13日 一次予選 藤倉勇樹五段 対 清水市代女流六段|第6回朝日杯将棋オープン戦
藤倉はノーマル三間。対する清水はいつもの左美濃
△31角に▲65歩と開け、△42銀の瞬間に▲45歩。
以下、△33銀右に▲44歩と取り込んで桂を跳ねれば、▲45歩の位を取れる。
といって△31角と引かないでいると▲59角〜▲75歩がある。
桂を取り合って、▲44桂。後手は4枚の囲いだが、急所に桂を放り込まれ、激痛。
後手は飛車を奪うものの、先手陣の形がいい。
そこで△27桂▲同玉△49竜から△39飛と打ち込む激しい順へ。
しかしこれに「後手の攻めは繋がらないと思いました」と藤倉。つええ。
ここからは、先手玉が安全になりながら後手玉が寄り筋に入っていき、藤倉勝ち。
2012年7月13日 一次予選 山本真也五段 対 長谷川優貴女流二段|第6回朝日杯将棋オープン戦
後手長谷川のゴキゲン中飛車。山本は丸山ワクチン
山本は、先に▲48銀。これは△33角がある形だが、後手は結局角を打たなかった。
なので先手は穴熊へ。後手も陣形を整えて、25桂ポン。
ここからは、どっちも強いなあという将棋。
棋譜コメントと感想戦を読むと、ミスはあるものの、両者の力が出ている。
そして「研修会幹事と研修会員の間柄だった」と書いてあるw
2局とも、男性棋士が力を見せた形となった。
力の差があること前提の戦いだが、普段現れない筋なんかを見ることができて、
今日の2局はひじょうに面白かった。