最強戦、渡辺・豊島

毎週日曜日の20時からやってるんだけど、毎週忘れてTwitter見て思い出してる。
今回も、千日手になったのを知ってから見たので、もったいなかった。
NHK杯やタイトル戦のほうが確かに面白いが、でも毎週忘れるのはどうなんだ。
2012年7月22日 2回戦 渡辺明竜王 対 豊島将之七段|第6回大和証券杯・ネット将棋 最強戦
渡辺先手で、豊島が△84歩。渡辺は角換わりを選択した。
相腰掛け銀で▲28角と据える。今年の名人戦でも出た形だが、△86歩で違う将棋に。
銀が上ずってるから△86歩が利く。△72飛は変な感じだけど銀取りの先手。
ここから△87歩成〜△86歩を入れて△73角▲同角△同桂。
桂が跳ねたので▲74歩。ここは△37角もあって怖いところだけど、実戦は△25銀。
桂を食いちぎって△64桂▲67銀右△76桂▲同銀に△85銀と打ってつなぐ!
これを▲同銀と取ることはできない。△同桂が気持ちよすぎる。
なので▲67銀打。これは先手が千日手を容認した手。そして、千日手になった。
2012年7月22日 2回戦 渡辺明竜王 対 豊島将之七段|第6回大和証券杯・ネット将棋 最強戦
指し直し局。渡辺も△84歩。豊島は矢倉を選択。
今日放送したNHK杯で渡辺が解説していた形だが、豊島は▲65歩を入れなかった。
後手は馬を作っているが、先手はどんどん攻めていく。
▲55歩△同馬は何じゃこりゃという手順だが、▲56金と上がって押さえつけた!
感想戦では、ここで△45馬と切って勝負するしかなかった、という感じだった。
▲56金に△82馬と引いた。先手は1筋で歩を補充し、再びの▲44歩。
△42金引に▲34銀とすべり込む。
後手もやりたいことはあるのだが、先手の飛車が金がすごい勢いで後手陣に迫ってくる。
後手は何もできないまま▲33銀と放り込まれ、駒を取られながら追われる形に。
最後、言われてみれば当然の手だが、▲83金のシバリが絶望をもたらした。
結果は豊島の勝ち。
この前の羽生藤井戦の千日手では、後手藤井が千日手にするも先手番で負けてしまった。
今回は、後手豊島が千日手を得て、先手矢倉で勝った。
この豊島の勝ち方も、2勝くらいしたような感覚がある。
渡辺が早指しで微妙なことがあるのは知ってたが、問題はこの豊島の強さ。
正直、豊島がここまで強いというイメージはなかった。