将棋を始めたばかりのころ、つまらなかった点

将棋の面白さがわかるようになったころの話。見落としで飛車を取られたりすると、そのミスだけで勝負が決まってしまい、つまらないと思った。例えば5級同士が将棋を指すと、1局に1回は王手飛車級のミスがあるだろう。
小さい子供なら違うかもしれないが、ある程度の年齢になってから将棋を始めると、どうしても大人しい将棋になってしまう傾向があると思う。見た目がきれいで語彙の少ない将棋は、飛車を取られたら挽回できる気がしない。
3級くらいになると、そういう悩みは減ってくる。王手飛車その他のミスをしやすいパターンを、頻出のものに関しては覚えてしまうので、大ミスの数がかなり減る。また、両取りをウッカリしたとしても、冷静に最善の受けを考えるようになる(最善の受けを発見することは少ないが)。3級で銀損程度なら、混戦にすればいくらでも逆転のチャンスはある。
今は、将棋歴が長くなったこともあり、この「つまらない」気持ちはほとんどなくなった。ミスがないように気をつけるのは当然だし、もしミスをすれば「こういう場所でミスをしうるんだ」という嬉しい発見になる(あくまで「嬉しい側面もある」というだけ)。また、王手飛車を見落としても、中終盤なら飛車を取る一手が甘くなることも多い。強くなるほど一手の価値が上がり、相対的に飛車の価値が下がるのだ。
最近は、「仮にノーミスだったとしても勝てない」のが嫌だ。
(追記)
そういえば中学生のときは「待ったは3回まで」と明示的に待ったを許可していた。
ルールは大体わかっているという程度。いわゆる10級。
やはり、ウッカリミスではなく、戦闘で勝負を付けたい思いがあった。