将棋連盟が選ぶ 注目の一局 #301

囲碁将棋チャンネルが、この1週間無料らしいので、いくつか録画。
将棋の棋譜でーたべーす|世界最大の将棋の棋譜データベース 棋譜はこれ。
終盤98手目の△64角がすごかった。
「コンピュータだったら間違いなく先手必勝というふうに形勢判断してたでしょうね」
と言われた。4:3の映像だから、収録は相当前だろうけど。
で、試してみた。Bonanza 6.0が2スレッド400KNPS弱くらいの環境で1分程度の思考。
Bonanza 6.0は、△64角(詰めろ)に対して飛車を取って大優勢という判断だった。
つまり、ボナは頓死。その詰みは、なのは詰が0.1秒で読み切る(表示は27手)。
この辺りは明らかにGPS将棋のほうが強く、(このケースでは)頓死はしない。
じゃあ、△64角自体は読めるか。
BonanzaGPSも、△64角と△71銀で迷っている感じ。後手の評価値は-1000以下。
△64角は詰めろ逃れなので、候補に挙がることは不思議でない。
GPSは△64角が詰めろ逃れの詰めろ詰めろだとわかっているかもしれない。
ただし、その先の手順でGPSは、▲16歩や▲34銀成などの受けをしてくる。
つまりコンピュータは、△64角としても先手に受けられてしまうから、
△71銀のようなジリ貧の詰めろ逃れでも一緒だと思ってしまう可能性がある。
実際のところ、△64角に対して先手に受けがあるのかどうかはわからない。
コンピュータが全く頼りにならない終盤だし、自分じゃもちろん読めないし。
ただ、実戦的には、△71銀では絶対に後手の負けなので、△64角一択ではあるだろう。
我が家のコンピュータは、確かに先手必勝(とまではいかないか)の判断をした。
ただし、△64角を選べる可能性はある。
△64角に対して受け(または攻防手)があるかどうかは、自分にはわからなかった。
まあ、解説の藤井先生が指摘しなかったので、それを信じるか。
しかし、あの流れだと、わかっていて指摘しない可能性も。むぎむぎ。