キルミンずぅ(10/26)

博士の残したビデオの内容が非常に興味深い。
今までにも逆進化という言葉は出てきたが、人間が動物になることをそう呼ぶ、
というくらいの解釈しかできず、適当なネーミングだと思っていた。
(人間は猫から進化したわけではないので、逆進化しても少なくとも猫にはなれない)
ところが、このビデオを見ると、もっと深い意味があった。
逆進化とは、進化の系統樹を遡ること。
そして博士が逆進化を研究した目的は、アニマリアン因子を発現させることだった。
カノンのような純血のアニマリアンは、今回もやっていたように、特定の動物に姿を変えることができるが、これは遺伝子内のアニマリアン因子によるものなのだろう。
そして、普通の人間も不活性のアニマリアン因子を持っているとすれば、
逆進化によってアニマリアンの血が濃かった頃のようにアニマリアン因子を働かせ、
「細胞レベルでの変態を促進する」ことができる。
タマオはアニマリアン因子を持っていないタイプだったのだろうか。
今回は「才能」という言葉が何度も出てきたが、「遺伝子」でしたというオチか。
それにしても、OPでケンが変身していたのは気づかなかったよ。
本当にしっかりした構成の作品だ。
電脳コイルのように、整合性のとれた好みの世界観を各視聴者の中に作ってくれそうだ。
(ちょっと褒めすぎか。コイルの監督はアバウトにと言っていた)
おジャ魔女どれみには、「10秒かぞえて」という名曲がある。
女の子視点で書かれているが、自分が聞いても最強の「燃え」ソングである。
そういうとき、これを自分の性の視点で聞ける女性がうらやましくなる。
この「キルミン」という作品に対しても、同じことを感じる。