5手詰ハンドブック No.86

やはり最初の50問くらいは簡単なのかな。
最近5分で解けない(≒20分でも解けない)問題が多い。
すぐに筋が見えて3分程度で全ての変化を確認できることも多いが、
初心者向けでないえげつない詰み筋の問題が増えてきた。
今日はNo.86を解いた。珍しく30分くらい粘って解けた。
▲35銀打や▲25飛が筋だけど、どうもやせた駒しかないので逃げられてしまう。
14や34の地点へ逃げられるのが問題なので、▲14飛も有力そうな筋として浮かんだ。
▲14飛は△同香と取るしかないので、詰将棋的にもありそうな手。
しかし、持ち駒の飛車を消費するのが痛くて攻めの手がかりが作れない。
13や33への打ち込みも考えた。
33へ銀を打ち込めば、数では勝っているが、▲33銀打△同桂▲同銀引不成△13玉で、
取った桂馬が生きないようでは駒不足で捕まらない。
▲13銀打はかなりよさそうな手だが、単に△同香で意外と手がない。
▲13銀打△同香▲33銀引不成△同桂としても、初形と比べて状況が好転していない。
正解は、▲14飛とした後の▲13銀打。
左から攻めて14へ逃げられるのが嫌だと思っていたから、
△14同香に、13への香の利きがなくなる意味があるなどとは思いもしなかった。
▲35銀打の紛れで駒が足りなくなることを何度も読んで痛感していたため、
連続して駒を捨てて詰むという発想も出にくくなっていた。
出にくいというのは、20分図面をながめていても出てこないということ。
思いついた複数の筋を、順番を変えながら組み合わせてみればよかったのだが、
過去の似た経験を思い出して色々読んだものの、正解の組み合わせは読めなかった。
詰将棋というものがよくわからない。
普通、なかなか解けないパズルがあって、それが解けたり答えを見たりしたときは、
「そういうことだったのか!」と、ある種の快感が味わえるものだが、
詰将棋に関しては、ほとんどの場合、自分が何度も読んだ筋で詰んでいるため、
「それなら詰んで当然じゃん」としか思えない。
また、その場で何度も読んだ筋なのに、その攻め筋の使い方がわからなかった、
その理由もナゾのままになってしまうため、あまり成長できない気がする。
今回は自力で解けたけど、そうすると解けた瞬間に、解けない気持ちを忘れてしまう。
こうして気持ちを文章に起こすのもきつい。文章に気持ちがこもらない。
今も自分で書いていて「もう少し反省しながら解けば強くなれるんじゃ」と思った。
とにかく、明日からはそれを心の隅に置いて解くことにしよう。