NHK杯、中村・松尾

NHK杯が始まった。今年から、放送時間が10分短くなっている。
将棋講座も5分短くなって、詰将棋のコーナーがなかった。
藤井先生はシードですね。去年A級にいましたからね。
永瀬・船江・阿部・菅井・牧野と、新四段が続々と本戦出場していて楽しみ。
おや、記録係は、まだ門倉四段か。
松尾が後手で、△83歩▲86歩型の一手損角換わりとなった。
相腰掛け銀で進み、駒組が飽和状態に近づいてきたとき、先手の中村は▲68銀!
△85歩なら突かせて満足、他の手は▲68銀よりも後手が損すると見ている。
それに対して松尾は△12香!として穴熊を目指す。
中村はここで仕掛けていった。まあタイミングとしては今しかないだろう。
▲45桂△42銀となり、先手はこの桂を取られるわずかな時間に仕事をする必要がある。
「こうされたら先手はどうするの?」と思った手を後手が指してくれて楽しめた。
先手は△55角を打たせた。△99角成は許すが、手順に▲18飛から攻めるということか。
しかし、▲14歩に対し、後手の受けは△11香!
▲14歩△12歩に▲16香△11香は先手の権利だが、後手がそれを強制した。
これによって、▲22銀△98馬に▲99香と打つための香車がなくなってしまった。
険しい表情の松尾。強さを感じさせる勝ち方だった。