NHK杯、阿久津・窪田

窪田、後手藤井システム
最近は藤井システムに対してみんな急戦だな。穴熊の組み方忘れちゃったのか。
▲35歩の仕掛けに対して△32金と上がって対抗する。
銀を桂馬で追い返して▲35銀が安定した。
振り飛車も、金を上がって手厚く構えている。
ここで、△82玉の前に△14歩を入れたのは、居飛車が玉側の端で一歩入手する変化で、
82玉型だと▲94桂があり、14歩型なら△12飛〜△15歩があるため。
また、先手が箱入り娘にしなかったのは、4筋の隙や玉の狭さのため。
△15歩から後手が桂得する順があり、どうするのかと思っていたら、
△82玉との交換で入った▲39飛が好手だった。
49手目▲24歩の取り込みに、△27とが入らなくなっている。
▲23歩成があるのだが、金をどかして△43飛で受けたのが変わった手。
ここは阿久津の攻めが決まっている。ガツンと▲34銀!
このあと、▲14歩と伸ばして終盤▲15桂と打ったし、
△76金には▲77銀と受けて、角の働きがいい。
阿久津強い、という将棋だった。