Aチャンネル(5/27)

ケンカ始める頃にはもう神回だとわかっている。
その状態で、ここからの話を十分に楽しむだけの自然な自己が保てない。
4月以外に新学期というサブタイトルを使い、その新学期を見事に描いている。
トオルは1年生の夏休みだった。やっと学校に慣れてきた頃。
1年生の新鮮さを保ちながら、少しトゲがとれている。
静かなるん。ケンカした。激しい怒りとかではない。しんとした空気。
この空気を描けるというのは、これまでに絶対の信頼を得ているということ。
この4人の仲のよさを視聴者の誰も疑わないからこの描写ができる。
微妙にすれ違っているんだけど、居心地のいい空気。もうほんとに気持ちいい。
キャラソンがこれほどの決まり方をしたのも初めてじゃないか。
最初から自然な描写が続いていた。そして最後に少し長いケンカの話で締める。
一つの理想的な構成。感動とは別に安心感まで存在している。
最初は好きな作品じゃなかったのに、今回まで見続けて本当によかった。
ナギの「この適当さ加減」のところが好き。