NHK杯、菅井・井上、解説:渡辺

菅井の先手で、当然の石田流三間飛車。井上は△85歩型で受けて立つ。
解説は渡辺。石田流に対するコメントがいつもの渡辺だ。
「無理攻めって言っちゃ失礼なんですけど、まあ無理攻めなんですけど」
久保とのタイトル戦でのインタビューでも、似たようなことを言っていた。
厳密には居飛車がよく、振り飛車側はそれを研究でカバーする感じだとか。
菅井は▲67角と据えて打開した。
一手で嫌な局面になる。渡辺はウンザリなんだろうなw
ギャグっぽく「ここでの後手の最善手は△33歩と下がること」
こういう解説は非常にありがたい。違法手なので実戦譜に決して現れないから。
△77馬。一手前まで桂馬がいた場所へ馬を移動させられる屈辱。
こういう駒さばきを見ていると、久保に似ていると言われるのもわかる気がする。
「船囲いは修繕が利かない」「△49と取っても詰めろの親戚くらい」
手が見える解説と言えば羽生だが、渡辺もそれに近いキレがあると思う。
そして、解説に使う語彙が、渡辺はとても優れていると思う。