NHK杯、羽生・阿久津

対局前のインタビューで、羽生は最近よく言ってる「元気よく」。
阿久津は、羽生が相手だぜと苦笑いしているように見えた(笑)。
阿久津のゴキゲン中飛車に、羽生の超速。△44銀、△72金と進んだ。
▲96歩を手抜いて阿久津は△64歩。そこで▲45桂と仕掛けた。
この仕掛けの前に▲96歩△64歩の交換を入れたほうが得と羽生が言ったことになる。
阿久津は△65銀と打ってから△76銀と嫌らしく迫る。そして△77桂!
こういう筋が生じる局面になっている。
ここから激しい戦いになるが、いつの間にか後手の攻めが切れ模様に。
羽生は、何か技をかけられても淡々と最善を続けるので、そりゃあ勝つわけだよ。
解説は森下。▲89玉と引いた手に「激しい攻めの一着」と。
受けの手だが、読みを入れて積極的に切らしに行ってる。
80手目△55歩で△56飛は「粘ってるわけではなく指してるだけになってしまう」
切れ模様になってからの阿久津もすごかった。何とか勝負形にしてくる。
むー。コンピュータ将棋を作るにしても、劣勢になってから
「指してるだけ」ではなく「粘る」ように作りたい(難しい)。
将棋は羽生が勝つゲームという感覚がまた出てきた。