パスのほうが、意味がある

この局面から、▲66歩△同歩▲同飛△65歩▲96飛と進んだ。
これは、あまり意味がない。この5手に代えて、単に▲96飛とするのが普通である。
しかし、▲66歩△同歩▲同飛△65歩▲36飛であれば、意味があるかもしれない。
飛車が元々36の地点にいたので、これはパスしたのと同じだ。
パスをすれば、相手は必ず何か指す。最善形を崩して、隙を生じるかもしれない。
将棋というゲームの性質上、▲66歩△同歩▲同飛△65歩▲96飛より▲96飛が勝る。*1
将棋のルール上パスができないので、実質的なパスは意味を持つ場合がある。
なお、局面は例として出しただけで、この局面で意味があるかどうかは知らない。

*1:「時間稼ぎ」のような盤外の意味を持つ場合はある