NHK杯、佐藤天彦・佐藤康光

変態佐藤が後手でゴキゲン中飛車。超速に対し△44歩〜△64歩と応じる。
お互い玉の囲いを後回しにしているので、こういうきわどい形が出てくる。
解説の先崎が色々な変化を見せてくれて、楽しいが、混乱してしまう。
先崎は羽生クラスの元天才だからな。いい解説だ。
そうかこれもゴキゲン中飛車か、と思わせるような楽しい戦い。
康光の将棋は面白い。天彦もがっちりぶつかって強い。
最後、丸裸の先手玉。56に金がいて、4筋・6筋の歩は突いていない。その耐久力。
△39角の攻防手があって面白い。
▲75金の詰めろを受けたのだが、それでも▲75金。△同角成に、取り返さない!
僕は弱いので、こういうのが「ある手」だという発想がない。勉強になる。
仮に、▲75金△同角成の交換を入れずに▲65金だと、△84玉と逃げられてしまう。
▲75金打は取ってもらえず、△93玉と逃げられて王手が続かない。
ところが、本譜の▲65金に△84玉は▲75金で、持ち駒に角があるので後手玉は詰む!
ちょうど、↑↑の▲75金打を△同角成と取ってもらったのと同じことになるのだ。
なので、後手はこの▲65金を△同馬と取るしかなく、先手は本譜の進行が得られる。
結果は、天彦七段の勝ち。
なんか、髪がボサボサではなくなったけど依然として多く、行方八段っぽい。
いつものキラキラしたイメージとは違う。純粋な感じ。ミスチル桜井を思わせる。