ツイートを自分で説明する

3手目に▲25歩突かせて

▲26歩△34歩▲25歩の出だしは、ゴキゲン中飛車や角交換四間を封じる作戦。▲25歩には△33角とする一手だが、角を上がっているので角交換四間をすると通常より手損になってしまう。
居飛車になると飛車先を決めているのが損だし、向かい飛車の権利も与えている。なので、こういう手は珍しい。少なくとも、将棋の指し手として本格的なものではない。それなのに森内は▲25歩を決めた。藤井の実績がそうさせたのだ。

それでも角交換四間をやって

通常の角交換四間より更に一手損するのに、藤井は角交換をした。ただの損ではなく、後手の主張がある形になるタイミングで交換したのだろう。研究があったはずだ。

後手角交換四間で千日手に持ち込み

角交換四間は手詰まりになりやすい戦型だ。後手番なら、千日手をチラつかせることが当然作戦の範囲内になる(千日手になれば有利な先手番で指し直し)。もっと言えば、この戦法が成功した形の一つが千日手である(と思うんだけど、藤井先生はどう考えているんだろう)。

考慮時間も相手より4分多く残した

時間を残したほうが有利なのは当然だが、強い人はいくらでも考えたいことがあるので、どうしても時間を使ってしまう。また、プロが時間を節約して序中盤を切り抜けることは非常に難しいのだと思う。