NHK杯、堀口弘治・永瀬

永瀬は宣言通りの居飛車。後手番で△84歩として、先手の堀口は角換わりを選択。
定跡形だが、先手がちょっと仕掛けに困った感じで▲12香と穴熊を見せる。そこで永瀬もさすがに動いた。△35歩〜△24銀で桂頭を狙っていく。
▲38歩と打って桂取りを受ける。普通こんな手を指しては幸せになれないのだが、意外度後手の指し手も難しい。永瀬は△33歩!これは手堅いのだろうか。
ここで▲46飛と銀取りに浮いたのがよくなかったらしい。△27角と異筋の角が入った。この角は予想していたので嬉しかった。しかし、この角を生かして△15歩と自玉の端から攻めたのは予想外。
▲12歩の勝負手にも、ノータイムで桂を外し、危なげなく勝ち切った。永瀬強い!勝ち上がってほしい棋士だ。