結城友奈は勇者である#9

半滴くらい涙が出た。アニメで、戦闘シーン以外での涙は久しぶり。もらい泣きって言うのかな。お姉ちゃんにはすごく感情移入したし、外で暴れてるときに樹が来てからの姉妹の描写に感動した。

お姉ちゃんの気持ちは痛いほど想像できる。樹は視聴者が見てもかわいいけど、お姉ちゃんからしたらきっと目に入れても痛くない。その樹が夢を見つけていたことを知り、それが叶わなくなったことを認識し、自分が何も知らずに誘ったせいでそうなったと思っている。

泣く。これは泣き叫ぶ。そして、お姉ちゃん目線で泣いているところへ、妹が来て戦いを制止する。姉が妹を思うように、妹も姉を思って心を痛める。そうか、そうだった。二人で支え合ってきたし、これからもそうなんだ。

最後のシーン、樹の表情がよかった。あれは、あのときのお姉ちゃんが想像できなかった表情だ。どうしても、姉として完璧であろうとしてしまう。その陰で、「妹の痛み」という自分の苦しみから逃げてしまう。でもそうじゃないんだよと、あの樹の表情は優しく言葉をかけている。