1期の一挙放送を「一応」くらいの気持ちでタイムシフト予約したつもりだった。それが予想外にいい作品で、2日で全部見てしまった。ここしばらくアニメ依存な体質だとは思っていたが、それにしてもこんな一気に見させるだけの力があるとは。いい空間だ。
放送当時は、1期も2期も少ししか見ていない。ほとんど見ずに切ったイメージだったけど、1期も少しは見覚えがあったし、2期は先行放送を見ていた。まあ、2期は山田を見に行っただけのような気もするが。1期の時点では当然種島ぽぷらだろうけど、そこの描写でいまいちなじめなかったのかな。
1期1話を見る限り、これは切るだろうなという感じ。何か変な人がたくさんいるという紹介だけで、種島ぽぷらの扱いもそんなにわかりやすくない。何より小鳥遊宗太のキャラがものすごく高度で、この1話でわかるほうがおかしい。
当時はまだ2010年で、今みたいに特殊な性癖が普通に出てくる時代じゃなかった。自分の中に、テンプレ的なキャラ以外を切り捨てるようなところがあった。文字にすると酷いけど、当時の自分の能力でアニメを切るためには、このくらいの切り方をしないとすごい数のアニメを試すことになってしまい、仕方なかったとも思う。
以下、感想。
まず、店長がナベクミで、声がかっこいい。そういえば声が豪華な作品だった。ここまで全キャラ有名な声というのは珍しい。だからどうということはないけど。
まひるのキャラが全然わかっていなかった。なるほどこれなら、かわいいというのもわかる。宗太も、そういう性格だとわかれば行動が理解できるし、宗太にとってぽぷらがいい話し相手になっているのもいいポジションだ。
6話まで山田が登場しないというのは意外だった。しかし、それでも見続けたいと思えるくらい面白かった。そして、話で山田が登場すると、知ってたけど広橋で、本当にいいものだった。ここまで、他のキャラが描写されて世界が構築されるのを楽しんでいたが、ここからは山田の描写が始まる。山田のことも、何も知らなかったのだ。
8話の温泉回で初めて不安を感じたが、杞憂だった。構成が上手い。妹も、小っちゃくはないけどいいキャラだ。色々と、自分が最近アニメで見ていない要素が含まれていて、見るべきアニメという感じだ。
宗太の女装(という言葉では捉えていなかった気がするが、ことりちゃんという呼称も知らなかったので仕方ない)はアイキャッチの画像を見たことがあった程度。実際に見てみると、思っていた以上にいい。当たり前だけど、目が男のときと同じで、優しい表情をしたときが特に好きだ。女になることで背が高く見え、姉妹に似ている部分もあり、かっこよさとかわいさ、そして宗太らしさが同居している。素晴らしい。
最近は珍しい13話。1期の最後にデートを持ってきた。約束された2期を思いながら。このころにはとっくに2期一挙(今週の土曜)もタイムシフト予約してある。最終回に松本さんという構成も憎い。たまに小さく映っていて、他にも働いている人がいるんだなと思っていたし、1期キービジュアルにもそれっぽいキャラがいたから、どこかで出してくれると思っていた。このアニメは信頼できる。
ていうか土曜深夜から3期じゃないか。当然切るつもりでいた。録画予約しなくちゃ。タイミングいいな(当たり前)。