まほろまてぃっく 特別編 前編

冒頭、増田俊郎のBGMで「変わってないな」という安心感につつまれる。
色使いから、ハヤテ2期のような作画の変化を心配したが、軽さは損なわれておらず、良好。
OPの声優陣による「おかえり」の文字が、ちょっとした感動もの。
ところが、パンツ。
むごい。まず、サービスシーンによって、肝心の内容が損なわれるのではないかと心配しながら見るはめになった。
また、あからさますぎて、サービスシーンを楽しむという開き直りもできない。
そこが投げやりなのは、サービスシーンは形式的に済ませて内容で勝負しようというスタッフの気概かとも思ったが、3人トリオがメイドになるという程度の内容しかない。
この作品は、現代アニメにおける「メイド」の古典だ。
そんな偉大な作品に対し、単純に萌えアニメの手法を当てはめていいわけがない。
更に、この作品の魂とも言える、まほろさんのメイド服を替えてしまった。あの場面はちょっと見てられなかった。
EDはよかった。しかしこうなっては、「ただいま」「おかえり」のコンセプトも生気を失う。
「あのまほろさんにはもう会えないのか」という思いを強くするだけだ。

落ち着いて

一期だけ数年前の再放送で見た。
そのときも、サービスシーンはけっこうあった。
だけど、本編とそれなりに融和していて、内容の表現の妨げにならず、単体の絵として見てもいいものだったと記憶している。
2001年と今では時代が違う、本来のよさを変えず、現代風にうまくアレンジできるんだろうかと、見始まってから心配していたが、心配通りになってしまった。
今回、せっかく帰ってきたんだから、日常の一コマが見たい、
個人的に、黄色い髪の千鶴子が好きなので、そういうとこも絡めて、見たいと思っていた。
「前編もよかったね」と言えるくらいの、いい後編になってる可能性も高いと思うので、
期待して待ってることにする。