おんたま!#5(最終回)

人が死ぬ佐藤は反則(演出にクレジットされていたのは追崎だけど)。
「どれみナイショ」の12話、次の13話でこれに見劣りしない最終話を出せるのかと心配した、あの感覚を思い出した。
放心状態になるようなこの余韻。
恭介がいなくなった傷は残り続ける。その点ではハッピーエンドでない。
だが、それと「ぽかぽか家族」は関係ない。独立している。
そして、悲しい思いを持った本当の家族が存在していくという点でハッピーエンドだ。
壁にかかった恭介の服、みゆきさんの「もうすぐ咲きそうだね」。
過去パートでの友達が、EDにちょっとだけ出ている。
この辺り、もう少し尺が欲しかったと思わせるが、おかげで本編の密度が凄い。
「足りないぐらいがちょうどいい」の典型例だ。
改めて、キャラデザが非常によく、クドいくらいのキルミンと比べても、
同等のよさを極めて軽い形で出している。
今回の配信は、音声のビットレートが高かったのも嬉しいところだった。
あんまり「よかった」とか言いたくないくらいだが、ほんとに最高の最終回だった。