NHK杯、行方村山戦

終盤、飛成の王手に、金底へ△42歩と受ける。▲44歩は見えているが、仕方ない。
実際に▲44歩となり、金を取らせてる間に何かするのだろうと思っていたが、
ここで後手の村山は△53銀、なんじゃこりゃ!
△53銀は相手の竜に当たっているが、一目それが利くような時代じゃない。
だがそれだけに30秒将棋の行方も読み直しを強要される。
そして行方は竜を逃げた!飛車に当てて逃げても、喜んで切られてしまう。
後手は、銀を打って、馬を取って、そこで▲43歩成が詰めろじゃないから銀も取れる。
先手玉の上部を手厚く守っていた馬と銀を奪って、手番は先手。
ここで行方は▲32金。銀の守りがあって、竜の利きを通すヒマがない。
竜は引いて使うのだろうと思っていたら、村山の逃げ方は△12玉!
どうぞ縛ってください詰ましますからと言っている。
そして行方は竜を引くが、先手玉は村山の言ったとおり詰んでいた。
解説は羽生。いつも、対局者より手が見えているかのような羽生。
今回は、「この形なら△81飛」みたいな発言が目立った。
言葉だけなら誰でも言えるけど、羽生はこの、形に対する感覚・力が桁違いなんだろうなあ。
この一手損角換わり、▲25歩の代わりに▲78金もあるよね。
以前は、▲26歩で止めておきたいということで▲78金が多かったと思うけど、
最近は▲25歩と決めてしまう将棋が多い。何でだろう。