NHK杯、丸山・豊川

山九段と豊川七段は付き合いが深いらしい。
しかし、見た目はほんとに対照的。
豊川七段は、対局前のインタビューからしてぶっ飛ばしていて、活発。
それに対して丸山九段は対局中も腑抜けたガイコツのようだった。
山九段の座布団は盤に近い。
2手目△32金!高橋九段も初めて見たと言っていた。
一手損角換わりか何かかと思っていたら、△33角戦法だった。
後手は浮き飛車からバランスよく構え、先手は玉頭に位を取る。
単純に角打ちから飛車交換して後手がいいのかと思ったら、
そこから色々な小技が入る入る。
後手の△46歩は入ったが、先手も▲74歩から▲37角を見せる。
▲24歩△同歩から△25桂も、見応えのあるやり取り。
△38歩とするが、ここから丸山九段は飛車を追い払って、
(そんな時代は来ないと思っていたが)▲26歩が打てる時代にしてしまう。
ここからは先手ペースに見えた。
9筋を守る必要がある後手は、本当は△49飛とこちらから打ちたい飛車を、
△99飛と、敵玉を安全なほうへ追う形で使うはめになった。
後手玉の上部も安全そうに見えたが、▲85歩に銀を引くしかないのでは勝てない。
それにしても、1分でいいから感想戦の時間を取れないものだろうか。