2012年11月8日〜11月9日 七番勝負 第３局 渡辺明竜王 対 丸山忠久九段｜第２５期竜王戦
丸山が先手で後手が渡辺なので、当然の角換わり。
丸山の変わった仕掛けから、渡辺が△42銀と引いたのがいい手だと思った。
まず、飛車が向かい合っているので、飛車打ちに強い構えにした意味がある。
そして、丸山は後手の駒を重い形にさせ、サッと4筋の攻めに転じるのだが、
ここで△35歩が利く。△42銀型なので、▲25桂の反発が弱い。
渡辺は△47飛から、先手の攻め駒を責めていく。△36と（！）がまたすごい。
一瞬後手必勝かと思ったが、先手は飛車を持っていて、後手玉は相当危険だ。
よくわかんないけど▲26歩△同と▲29香とかすごい。読める気がしない。
ここからも、難解が終盤が続き、驚きの手も出た。最後は後手玉が残っていた。
傍目には「渡辺強え！」だが、実際は両者自信なしだったという。
渡辺の話を聞くと、先手と後手の差がすさまじく大きいように感じる。
