馬筋を遮ると幸せになれない理由


先手は馬を作っており、かなり指しやすくなった。
ここで▲64桂の両取りが見えたが、あまり率のいい手ではないと思い、
▲64金と遊び駒を活用する手を考えた。
だが、これは馬筋を遮る手。経験上、こういう手を指しては幸せになれない。
では、具体的にどうして幸せになれないのだろうか。
相手の持ち駒は飛車と歩だけ。技のかけようがない。
△64同飛なら▲同馬でいいし、△46歩も▲53金と王手で馬が通る。
どう考えても、自分が不幸になる前に相手玉が寄る。
そういうわけで、読みを入れた上で▲64金と指した。
ところが、相手の次の手は△55角!角で王手かよ。
このあと、▲37桂△64飛▲53銀打で勝てたが、
馬筋遮ると幸せになれないということはわかった。