王将戦七番勝負第2局

第1局は、久保王将のゴキゲン中飛車の前に、豊島は「完敗」。
今回は、先手久保の相振り上等▲56歩からの中飛車
先手は中飛車穴熊、後手は向かい飛車美濃となった。
穴熊への端攻め、▲74歩からの反撃、そして豊島が受ける展開に。
ここからずっと、見応えのある応酬が続く。
豊島が、タイトル挑戦者としての格を得たと思った。
終盤、▲17歩と蓋をして遠くなっていた先手玉に攻めが行く。
いつの間にか、△55角も後手の守りに利いている。
久保が△19金を見落とした一瞬に、豊島は先手玉を寄せ切った。
挑戦者豊島にとって、とてつもなく大きな1勝だ。
「これは予断を許さないね。将棋というのは・・・。これはいっつも思うんだけれど、将棋というのは難しいねえ」(加藤九段)