NHK杯、糸谷・北島

早指しが得意な二人の対決。
同じ早指しでも、ガンガン行く糸谷に対し、北島は粘る感じの強さ。
北島といえば、銀河戦(これも早指し棋戦)で羽生に勝ったことがある。
後手の北島は角交換振り飛車を選択。
両者、指し手は早いものの、北島の手つきは常に穏やかでやわらかい。
後手は△74歩を保留して▲75歩の位取りを許すが、すぐに△74歩と反発した。
その後、一瞬の隙を突いて糸谷が▲31角からペースをにぎる。
北島は、超早指しの糸谷を相手にして先に時間を使わされてしまうが、
なかなか腰を割らない。それどころか、いつの間にか体が入れ替わっている。
糸谷も少しずつ時間を消費していく。
30秒将棋のクソ忙しいときでも、北島の手つきは穏やかだ。
そのまま北島勝ち。穏やかすぎて怖い。知らない間に殺されているのが怖い。