NHK杯、深浦・菅井

振り飛車党の菅井が後手で、当然ゴキゲン中飛車が予想されるところ。
ここで、深浦はゴキゲン封じ!
▲26歩△34歩▲25歩を決めると、相居飛車になったとき少し損な意味がある。
それでも深浦はゴキゲン封じをした。
それでも△54歩なら角交換から▲53角△44角▲同角成△同歩。
馬を作れるわけではないが、△44歩と突かせているのが主張。
今日の深浦は何かおかしい。△32金にいきなり▲75歩とか。
傲慢にも一歩持とうとした深浦を、菅井が許さず、戦いが始まった。
▲24歩△同歩▲23歩△52飛。居飛車の攻めが重くなりがちなのだよね。
自分ではとても指す気がしない形。
居飛車は2筋に馬・と金を作り、振り飛車は左桂を跳ねて5筋から攻める。
進んで、▲53歩。▲43歩のときの△52飛を防ぐための▲53歩。
後手は金を取られるが、馬で桂を拾ってくる時間がある。
この辺りは、後手玉が堅く、先手が攻めを切らすことができるかの勝負。
双方、らしい好手がたくさん出て面白い。
あの深浦玉の生命力!あの玉が相手だったらどんな局面からでも負ける自信あるわ。