最近CPUの性能が上がらない

IntelのCPUを見ていると、毎年きっちり性能を上げていて本当にすごい。
でも、その性能アップは、クロックをほとんど上げずになされている。
未だにPentium 4の時代と同じようなクロックでしか回せていないのだ。
クロック当たりの性能を1割上げるのは、とんでもなく大変なことだが、
それを実現しても、クロックが一緒なら性能は1割しか上がらない。
かつて、CPUは2年で2倍の性能になっていた。
もっと遅く生まれたかったと思った。
仮に10年遅く生まれていれば、2倍の5乗で32倍速いCPUを使えたことになる。
でも、今の感覚だと、切実に「10年遅く生まれていれば」とは思わない。
世界コンピュータ将棋選手権で使われるCPUを見ても、最新のIvy Bridgeから、Sandy Bridge、Nehalemと、決勝クラスでも3世代が同居している。
「2年前のCPUで決勝を戦えるわけないじゃん」みたいな感覚は全くない。
せめてコア数はコンスタントに増えていってほしい。
「クロック上がんなきゃダメ」のような考えがなくなっていく時代。
そういう変化は、楽しみではあるが、正直なところ性能があまり伸びなくなった悲しみのほうがはるかに大きい。