男キャラの存在にみる深夜アニメの多様化

最近、男が出てこないアニメが増えてきた。「けいおん!」なんかが代表的かな。自分の場合、けいおん自体は楽しんでいたけど、男が出てこない傾向を快く思っていなかった。だけど、「ゆるゆり」をきっかけに、そういう嫌な気持ちはなくなった。問題は、男が出るかどうかではない。その作品が好きかどうかだ。
この、時代の変化について象徴的なのが、「咲-Saki-」と、その「阿知賀編」。阿知賀編には男がほとんど出てこないけど、それでも少し登場するのは咲本編の男キャラ。作品が長く続く間に、時代は少しずつ変わっていた。「男がいなくてもいい」という発想が浸透してきたように思う(「男がいてはならない」とは全然違う)。
当然ながら、男キャラが必要なケースも多い。「とらドラ!」の櫛枝実乃梨や、「ココロコネクト」の永瀬伊織、こういったキャラの魅力は、男キャラなしには描けない。
「男が出ないアニメが増えた」というのは、男が減ったというより、男を使わない表現が増えたのだ。そういう手法を、マイナーなアニメだけでなく、人気アニメで普通に使えるようになった。深夜アニメは、少しずつだが確実に、進化している。