咲-Saki-全国編

4月になって最初に見たのが咲。Twitterなどでネタバレするのを避けるため。まあ、阿知賀編のときにネット上で相当色々読んだので、必要経費としてのネタバレは許容するスタンス。必要経費というのは、例えば電王戦のツイートを見ていたら突然咲の話題が出るとかそういうの。
前半、大会が始まるまでは大して面白くない。咲本編はこういう作風なのだろう。無印でも、大会以外はそれほど面白くなかった。切れ目なく楽しめた阿知賀編とは対照的だ。ただ、ここで言う「面白い」は咲用語で、面白くないから悪いというわけではない。
今の印象としては、大会前の描写は明らかに無印のほうが密度があってよかったのだが、ここは2周目を見てから判断したい。2周目と言えば、そのときに原村和の胸を確認しようと思っている。OPを見て乳袋をやめたと思い込んでいたが、気づいたらそうでもなかったので。よい方向に変化しているとは思う。
全国大会の2回戦、いくら長野のレベルが高いと言っても、これほどではなかった。選手層が厚い。それでも、全員がどうしようもない強さというわけではない。千里山の総合力がいかに優れていたか、今ならわかる。
先鋒戦は、まだキャラを全然知らず、相手の学校のことも控え室のこともわからないので、流れがよくわからなかった。ここも2周目の楽しみ。
デジタルの和が東と北を捨てるのは、コンピュータ将棋に対して人間が歩切れになるのを思い出した。デジタルの神というフラットな存在は、相手の特徴を浮き彫りにする。
咲は、マラソンで格下と並走することで確実に勝つ感じ。と思ったら、そんなんじゃなかった。靴を脱ぎ忘れていたとはいえ、本当にギリギリだったということだよね。その脱ぎ忘れも、余裕がなかったせいだろうし。
咲にとってのプラマイゼロが、思っていた以上に体の一部だった。プラマイゼロでしか力を発揮できないというレベルなんじゃないか(発揮できなくても相当強いんだろうけど)。
咲は相手の力を利用するのが上手いと思った。将棋で言うと、純粋振り飛車党のイメージ。ネット麻雀で苦戦していたけど、咲にとっては突然相居飛車をやらされたようなものだと思う。
咲について書いていたら長くなった。他のキャラもよかったのだよ。最終回付近になると、宮守女子のキャラの立ち方がすごかった。末原先輩もすごくよかった。
清澄のトップ通過は予想通りだが、2位は外された。こういうところ、本当にすごい。負けた2校も、負けてなお作品内で存在感を放っている。
まとめ。咲さんのノーマル振り飛車が見たい。妹にしたいアニメキャラは咲さん(そのためには宮永照になる必要がある)。
(追記)
咲は相手(池田・末原)の力を最大限引き出してそれを利用するイメージ。
EDは思ったよりよくなった。いつの間にか全キャラ知ってる状態になっているのだ。しかし阿知賀編のEDには及ばない。OPも含めて、わざとあっさり作っているような印象も受ける。
阿知賀編で既に出ていたシーンがいくつかあった。そのためだけでも全国編を見たいと思わせる、キラーコンテンツだ。声があっさり風味だったのが気になったけど、これは視点の違いを表現したのだろうか。
片岡優希の声は安定感があった。聞いていて全く不安がない。