将棋電王トーナメント(予選)

18チームが、持ち時間15分+10秒で、スイス式8回戦を戦う。対局数が多く、手の進みも速いため、すごい勢いで解説することになる。そんな中、解説の長岡五段が超人的な活躍を見せた。
もちろん全対局をフルに解説することはできないが、要所で流れを説明してくれるので、全対局の概要がわかった。時間の都合上、早口なので初心者には聞き取れないと思うが、感情は伝わっていたと思う。コンピュータの好手や悪手を本当に楽しんでいる感じで、しかも手の意図を汲み取ってその楽しさを見せてくれた。
開発者へのインタビューやソフトの評価など、難しそうなところもキレイにこなす。ニコ生のコメントも拾っている。とにかく立ち回りがうまい。それを何時間も続けて全く疲れた様子を見せない。
というわけで、面白かった。個人的には、話がうますぎて少し苦手なタイプではあった。でもほんとに楽しませてもらった。
ソフトは、ponanza・ツツカナ・Bonanzaの3つがこの順で3強。この下は、かなりの混戦という印象。10位くらいまでのソフトは、トップには及ばずとも、思った以上に強い。
下位のソフトでは、バグで決着がつくことも多かった。ひまわりは、将棋の内容自体はよかっただけに、全敗という結果は観戦者としても残念だ。
短時間の将棋が、全部で72局あったので、本当に色々なことが起こる。強さは少しずつ違っているが、棋風もみんな違う。開発者へのインタビューが一人ずつあったが、みんなかっこよくて嫉妬ものだった。