NHK杯、郷田・永瀬

電王トーナメントも10時開始で、将棋フォーカスやNHK杯ともろかぶりである。非常に困るのだが、NHK杯は郷田・永瀬という好カード、しかも解説は森下卓ということで、午前中はNHK杯に専念することにした(とはいえ気になるので、ちょくちょくニコ生を確認してたけど)。
郷田が先手で、▲26歩△76歩。ここまでは普通だが、なぜか郷田が時間を使っている。やがて郷田の手が動いて▲25歩。郷田が飛車先を決めた!いやあ、それもチラッとは考えたけど、あの郷田がこれをやるのか、という感慨。郷田が、というよりは、▲26歩△76歩▲25歩という手の地位について、「郷田がやるほどの地位になっていたのか」と思った。
▲25歩には△33角とする一手だが、永瀬が指すまでには少し間があった。▲76歩に△32銀と上がるところは、かなり時間を使っていた。明らかに想定外だったという反応だ。序盤の準備には定評のある永瀬だが、珍しい画だ。
将棋自体は、郷田が力を発揮して、順当に勝った。通常の角交換振り穴と比べれば後手が手得しているが、それですぐよくなるわけではない。